アルバン・ベルク ピアノ・ソナタ作品1

Alban Berg _____ Piano Sonata Op. 1


作品1は、アルバン・ベルクが作品番号付きで生前に発表した唯一のピアノ曲である。ベルクのピアノ曲は、『自作主題による変奏曲』など数曲の小品とピアノ・ソナタの断章が残っているだけである。

シェーンベルクのもとで卒業制作として、1907年から1908年にかけて作曲された。ベルクは、2楽章以降を書き足すべきかを悩んでいたが、結局シェーンベルクの助言により1楽章のみで出版することにした。出版は1911年に実現した。

初演は1911年4月24日、ウィーンで行われたが、当時としては革新的な書法だったことから、聴衆が暴動を起こしたといわれる。

単一楽章のピアノ・ソナタで、ロ短調を主調とするが、四度音程の堆積からなる和音、半音階技法、全音音階の頻繁な多用によって、調性は一定しない。伝統的なソナタ形式に従い、呈示部、展開部、再現部から成り立っている。また、単一の主題からすべての部分を派生させ、作品の統一感を確保している。

主題

提示部の反復(古典的ソナタ形式によって反復をしている)

最後の部分